201901/05
「耐震性の評価にどのような基準が適用されているのか知らない」
「耐震等級の数字を言われても具体的にどれくらいの強さかわからない」
家の購入を考えていると耐震性が大丈夫なのかどうか不安になりませんか?
しかしこのような疑問を抱えたままでは判断できかねますよね。
地震に負けない家に住みたいと思う方が、家の耐震性を評価するときの基準を知っておくことはとても重要です。
そこで今回は住宅の耐震性をどのような基準で判断すればいいのかについて解説します。
□耐震性の基準の種類
公的に設けられている耐震基準には「旧」耐震基準と「新」耐震基準と呼ばれているものがあります。
耐震基準は建築基準法によって定められており、中規模地震で倒れないだけでなく「稀に起こる大規模地震」でも倒れないことが現在の基準になっています。
1981年を境に基準が大きく見直されたため、これらには違いが生まれています。
最近の震災など震度7に及ぶような大地震のことを想定して作り直されたので、新基準ができるより前に建てられた建物は新基準を満たさない場合があります。
□等級ごとの強さ
そうして現在施行されている耐震基準には三つの等級があります。
それぞれの等級にあてはまる建物は、実際どの程度の強度があるのでしょうか。
具体的にどんな建物にどの等級が求められているのかということから違いをご紹介します。
*等級1
数十年に一度発生する程度の地震の揺れで建物が損傷せず、数百年に一度発生する程度の地震の揺れで倒壊・崩壊しないことが基準となっています。
損傷とは大規模な工事が必要なほどひどくダメージを負う事を指しており、倒壊・崩壊とは損傷は受けても住人の生命に危害を及ぼすような壊れ方をしないことを指しています。
等級1では一般住宅が上記の条件を満たすために十分強度がある場合に評価されます。
*等級2
等級1よりも1.25倍強度があると認められる等級です。
学校や避難所にはこの等級が必要です。
*等級3
等級1よりも1.5倍耐震性があることを示します。
消防署や病院に求められる等級です。
□まとめ
ここまで耐震基準について解説してきました。
耐震性がどの程度のものなのか、どのような基準で評価されているのかといった理解を深めるのに役立っていれば幸いです。
等級は高ければ高いほど安心ですが、コストも比例して高くなってしまうので各家庭でよく相談することが大切です。
建物の耐震等級だけではなくその土地の地盤や基礎もいざという時の耐震性に大きく関係しているので、今回紹介した基準も含めて総合的にどの程度の耐震性が必要か考えてみてはいかがでしょうか。